診療内容

それぞれの動物で、よくある病気や症状を紹介します。

ワンちゃんの病気

ワンちゃんは犬種によって、なりやすい病気の特徴があります。

ダックスフント、ウェルシュコーギー

ダックスフントやウェルシュコーギーといった、胴長で足が短い犬種は、腰にストレス(負荷)がかかりやすいため、椎間板ヘルニアを発症する傾向があります。ヘルニアの予防には、とにかく腰にストレスをかけないことです。
具体的には、階段の上り下りのような無理な運動はさせない、体重管理を心掛けて太らせないことが重要です。

小型犬

(トイプードル、ポメラニアン、チワワなど)
いわゆる遺伝的な問題から、膝に病気が出てしまう症状が見受けられます。膝蓋骨脱臼や頚椎の形成不全などに注意しましょう。
また小型犬は、心臓病にかかるリスクも比較的高いとされています。

耳が垂れている犬種

(ラブラドールリトリバー、ゴールデンリトリバー、アメリカン・コッカー・スパニエル)
これらの耳が垂れている犬種は、耳の中に細菌が繁殖したりダニが寄生したりして、外耳炎にかかるリスクが高いといえます。細菌やダニの温床となる耳垢が溜まっていないか、日頃からチェックしましょう。

柴犬

柴犬は遺伝的な要因から、皮膚病にかかるリスクが高い犬種といわれています。特に室内で飼う場合、ダニ等によるアトピー性皮膚炎)を発症するケースが多く見受けられます。
アトピー性皮膚炎になると体がかゆくなり、体をかいたり噛んだりしますので、様子の変化に注意しましょう。

シベリアンハスキー、サモエド

シベリアンハスキーやサモエドは、もともと寒い国の犬種です。当然、暑い夏に弱いので、夏バテしやすいことが特徴です。万全な暑さ対策を心掛けましょう。

その他のワンちゃんの病気 

子宮蓄膿症

避妊手術をしていないメスは、子宮蓄膿症にかかりやすいので注意しましょう。
症状としては、陰部からの出血、食欲の減退、水をたくさん飲む、おしっこがよく出る、などがあります。

乳腺腫瘍

メスのワンちゃんは乳腺腫瘍(乳がん)にかかりやすいリスクがあります。おっぱいにしこりがあるメスのワンちゃんは、注意が必要です。
乳腺腫瘍は、避妊手術を行えば発症のリスクを減らすことができます。子どもを作る予定がないなら、生後1年までをメドに、避妊手術を行うことをお勧めします。

ペットフードや日頃のケア、しつけについて

近年のペットブームから、実に種類豊富なペットフードが販売されています。しかし種類が多過ぎて、「どれがいいかわからない…」と、かえって悩んでいる飼い主さんも少なくありません。
動物の種類や年齢、体調によって、ペットフードは選ぶことが必要です。お気軽にご相談ください。
また、ワンちゃんに対する適切な運動指導、しつけのトレーニングも相談に応じます。

ネコちゃんの病気

ネコちゃんの純血種は少数派で、8割は混血(ミックス)です。ですから猫の病気は、多くのネコちゃんに共通するものです。

泌尿器系の疾患

ネコは少量で濃い尿を排泄する動物です。そのため、泌尿器系の疾患にかかるリスクが高い動物といえます。特に、猫下部尿路疾患(FLUTD)にかかり、膀胱結石や尿道結石にかかる場合があります。尿が出にくくなる症状が出たら、注意しましょう。
原因としては、体質や食事が原因となっている場合が多く、マグネシウム成分の多い安価なキャットフードを食べ続けると、発症する可能性があります。

感染症

感染症は、愛するペットの命にかかわるだけでなく、他のペットに病気をうつすことも想定されます。予防接種のワクチンを接種して、しっかりと予防に努めましょう。

予防接種するべき感染症
  • 猫ウイルス性鼻気管炎
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫汎白血球減少症
  • 猫のクラミジア病
  • 猫白血病ウイルス感染症

腎臓疾患

腎臓疾患は高齢のネコちゃんがかかりやすい病気です。食欲不振や多飲多尿などの症状があらわれたら、注意しましょう。

耳の病気

耳ダニ、マラセチア性の外耳炎などに注意しましょう。

日ごろのケア

爪切りや肛門腺しぼり、耳の掃除など、一般的なケアも行っています。
お尻をこするような行動をすると、肛門腺が溜まっている可能性があります。
また、首を振ったりしていると、外耳炎にかかっている可能性があります。こういった病気のシグナルを見逃さないようにしましょう。
近年のペットブームから、実に種類豊富なペットフードが販売されています。しかし種類が多過ぎて、「どれがいいかわからない…」と、かえって悩んでいる飼い主さんも少なくありません。
動物の種類や年齢、体調によって、ペットフードは選ぶことが必要です。お気軽にご相談ください。

その他の動物

鳥やウサギ、ハムスターといった動物も、診察・治療に応じます。
より高度な治療を望まれる場合は、専門医をご紹介しますのでご安心ください。

よくある質問

Q

ペットフードやおやつは、どんなものを食べさせたらいいの?

A

ペットフードは、種類や年齢によって適したものを選ぶ必要があります。「種類が多過ぎて選べない」という飼い主さんも少なくないので、気軽に相談してください。
また、おやつは嗜好性が高い食べ物なので、動物は満腹でも食べてしまいます。添加物も多いので、食べ過ぎは体によいものではありません。おやつは内容と量を決めたうえで、適切にあげることがポイントです。

Q

ペットは何歳まで生きられますか?

A

ペットの種類によっても寿命は変動しますが、猫なら15歳以上は生きることができます。また犬は、平均で13年以上は生きられます。一般的に、小型犬ほど長く生き、大型犬は短命の傾向があります。

Q

シャンプーはどのくらいの割合で行うべきですか?

A

2週間に1回で十分でしょう。シャンプーのやり過ぎは、皮脂を取り去ってしまうのでよくありません。ただし、アトピー性皮膚炎を持っている動物は、シャンプーの回数を多くして清潔を保ってください。

Q

お風呂は入れたほうがよいですか?

A

グルーミングで手入れをちゃんと行っているネコちゃんは、においが少ないのでそれほど気にする必要はないでしょう。
ワンちゃんは、犬種に左右されます。プードルやマルチーズは、においが少ないといえます。しかしパグやシーズー、ラブラドールリトリバーなどの犬種はにおいが比較的強い犬種なので、シャンプーの回数を増やしてあげてください。
ハムスターなどの小動物の健康を保つには、保温が重要です。お風呂は動物の体温を奪ってしまうため、洗うことは控えましょう。同様の理由で、子犬や子猫も洗わないほうが賢明です。元気がないときは、手で温めたり、カイロで温めたりして、ブドウ糖を飲ませると元気になる場合もあります。

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